娘の結婚式 後編

花束を取りに行くまで時間はかなりある。もう一回コーヒータイム。

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12時になった、披露宴が始まった時間・・・。娘と過ごした時間を思い出す・・・。

『そろそろ取りに行くか。』

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思ったよりボリュームが・・・。このお花屋さんから会場まで歩いてコレ持ってくのか・・・。

春分の日のお昼、会場近くまでは結構な人通り。

『ああ、恥ずかしいな。コレは・・・。』

会場に入り、受付で招待状を見せ娘からの言葉をそのまま伝える。

「花嫁の父です。控え室に連れてって下さい。」

「少々お待ち下さい。」

駄目だった・・・。

式場にも入れてもらえなかった。

欠席で返信した自分の名前がリストに載っている訳が無く、

そこから一歩も動くんじゃねえって感じだったなあ(嘘です)。

「会場をのぞかせていただけないでしょうか?」

ふざけんじゃねえぞ、このヤローって感じだったなあ(これも嘘)。

担当者の対応はしっかりしていて、いい式場だと感じた。

「お色直しまで待っていただけないでしょうか?」との事だった。

凹んだ・・・。式場に俺の事なんか・・・。

紙とボールペンを借り“おめでとう!”と書いたメッセージを花束に入れて渡してくださいと頼んだんだ。

曇っていた空は快晴になり、心に暗雲がたちこめた・・・。

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式場に“行く”とはっきり伝えず。当然時間も伝えていない。

来る訳が無い。そう思うのは当然、当たり前なのだ。

自業自得・・・。涙が出そう・・・。


電車を乗り継ぎ、家へ帰る。

俺、何しに行ったんだろう・・・。

花キューピット頼んだのと一緒じゃねーか・・・。

ん?自分の為に行ったんじゃないんだろ?祝えよ俺・・・。

結構弱いな・・・。


晩飯の時間。なにも食べたくないなぁ・・・。

チャンチャカ・・・♪携帯が鳴った。

「おとうしゃん!ありがとー!来てくれたんだ!」

「おめでと!」

朝起きて12時間後、言葉で伝えられた。














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